世田谷フィルとは

世田谷フィルハーモニー管弦楽団は、作曲家、故芥川也寸志氏の「世田谷区民によるアマチュアオーケストラを」という呼びかけに応えて、
1989年3月、さまざまな職業の音楽愛好家によって結成された。

世田谷区の厚い支援を受け、同年12月に「せたがや区民による第九コンサート」で初演奏を披露。
その後は、毎年春秋2回の定期演奏会を開催するほか、世田谷区民合唱団とともに「せたがや名曲コンサート」にも出演。
また、ヴェルディ「椿姫」やプッチーニ「ラ・ボエーム」、チャイコフスキー「くるみ割り人形」など、オペラやバレエにも挑んでいる。
近年採り上げた主な曲目は以下の通り。ドヴォルザーク「交響曲第8番」、バルトーク「管弦楽のための協奏曲」、ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」、
リムスキー=コルサコフ「交響組曲《シェエラザード》」、モーツァルト「レクイエム」、武満徹「弦楽のためのレクイエム」など。
音楽監督は2020年4月から黒岩英臣氏。

音楽監督

黒岩英臣(くろいわひでおみ)

黒岩英臣(くろいわひでおみ)
©︎ 2012-2021 KAJIMOTO
プロフィールサイト
1960年桐朋学園大学指揮科入学、故斎藤秀雄氏に師事。在学中は同大学オーケストラを指揮する他、ヴィオラ奏者としてNHK「朝のリサイタル」等に出演。ピアノ奏者としても活動した。
1965年同大学卒業後修道士となり、10年間修道生活を送った。その間、神学、哲学、ラテン語、グレゴリオ聖歌、ポリフォニーを学び、典礼音楽の指揮、作曲を行う。
札幌交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団をはじめ、全国の主要オーケストラとの共演も数多く行っており、各演奏会にて高い評価を得ている。
自らが敬虔なキリスト教徒ということから、宗教音楽に造詣が深く、情熱的な音楽創りが評価されており、オラトリオ、レクイエム、ミサ曲等での名演を重ねている。
1981年から88年まで九州交響楽団常任指揮者、1985年から89年まで神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者、1988年から94年3月まで関西フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者を歴任。
2001年から山形交響楽団常任指揮者を務め、2004年から現在に至るまで同団名誉指揮者を務めている。
また、2000年から桐朋学園大学にて後進の指導にもあたっている。

トレーナー

田渕 彰 氏
(弦)
東京都出身、東京芸術大学音楽学部卒業と同時に、1969年NHK交響楽団入団。2007年NHK交響楽団退団。
佐藤 宏充 氏 東京藝術大学音楽学部指揮科卒業。東京藝術大学音楽学部および大学院オペラ科非常勤講師。
境野 達男 氏 
(木管)
東京都出身、東京芸術大学音楽学部卒業。1981年神奈川フィルハーモニー管弦楽団に入団。現在に至る。
村田 厚生 氏 
(金管)
桐朋学園大学音楽学部卒業。ドイツ学術交流会(DAAD)給費留学生としてベルリン芸術大学卒業。2000年に同協会の再招待でミュンヘン芸術大学に留学、ダルムシュタット現代音楽講習会に参加。日本トロンボーン協会常任理事。