■田中良和(たなかよしかず) 指揮

 指揮を山田一雄、渡邉暁雄の両氏に、ピアノを松浦豊明氏に師事。東京芸術大学指揮科在学中の1979年、第14回東京国際音楽コンクール指揮部門で第1位を受賞。1980年、東京芸術大学卒業後、ベルリン芸術大学に留学。H・M・ラーベンシュタイン氏に師事。以後、1986年までベルリンを拠点に活躍。1982年にはBBC主催ルパート指揮者コンクール特別賞を受賞。同年、ベルリン放送交響楽団(現ベルリン・ドイツ交響楽団)を指揮してデビュー。日本でもNHK交響楽団をはじめとする、ほぼすべての国内プロオーケストラに数多く客演して、高い評価を得ている。1987年、関西フィルハーモニー管弦楽団客演指揮者に就任。1990年には広島交響楽団音楽監督・常任指揮者に就任した。1991年には、広島交響楽団初の欧州公演として、ウィーン、プラハで開催された「広響国連平和コンサート」を指揮し、大成功に導いた。さらに、1993年には広響初の東京・大阪公演を指揮して注目を集めた。

田中良和氏

 国際的なアーティストからの信頼も厚く、ゲルハルト・ヘッツェル、リン・ハレル、エマニュエル・アックス、五嶋みどりなどに加え、チック・コリア、キース・ジャレット、ジョー・ジャクソンなどクラシック以外のミュージシャンとの共演も多い。2005年には台湾を代表するオーケストラの一つである、台北市立交響楽団から招聘されて定期公演を指揮。近年は、各オーケストラへの客演のほか、東京芸術大学指揮科における後進の指導にも情熱を注いでおり、作品への真摯なアプローチから生まれる新鮮な演奏に対して、大きな期待が寄せられている。